名古屋文理栄養士専門学校では、栄養士科2年生が「食育指導」という授業で、子どもから高齢者までのあらゆる場面で健康を支える『食』や、食文化継承推進、SDGsの目標達成を目指した実践的な指導力を身に付けるため、さまざまな取り組みを行っています。
今年は4つのテーマに分かれて個別活動を行っており、その中の「地域の特産物の理解を深めよう」をテーマとして専任教員の花﨑智惠美先生の指導のもと碧南市のブランドにんじんを使用した『へきなん美人ピューレ』の商品化に向けた活動を行っています。昨年度から継続となるこの活動では、今年はにんじんの生産現場に出向き、実際に種まきや収穫作業を体験しながら生産者と意見交換しながら学びを深めました。
令和5年11月28日(火)には、商品の完成にともない碧南市農業水産課のご協力のもと碧南市役所にて『へきなん美人ピューレ』開発発表会が開催されました。発表会には5名の学生が臨み、あいち中央農業協同組合をはじめ生産者、市内食品製造および関係企業の方など約40名がご出席の中、本校の「食育指導」の授業紹介をはじめ商品提案に至った経緯を説明し、ピューレの活用事例や市場でのニーズやメリット、今後の課題などプレゼンテーションしました。あわせて、開発したピューレを使用した焼き菓子を試食していただきました。
出席者からは、「ピューレを作ってくれたら自社の商品に使用したい」、「にんじんはこの時期が一番おいしく、それ以外の時期になると『愛知県産』として市場に出回る。この活動を広げて、碧南の特産物『へきなん美人』をぜひ宣伝してほしい」などの多くの感想をいただきました。
この発表会に臨んだ学生は、「緊張したけど楽しかった」「この発表会を目標に活動して企業やJAなど多くの関係者の方々に聞いていただくことができ、商品化となる手前まで進められたと感じた。とてもやりがいがあって楽しかった。」と成長をのぞかせ、新たなメニューを提案していきたいと意気込みを語っていました。
『へきなん美人ピューレ』開発発表会の取り組みは、12月1日付、中日新聞(西三河版)朝刊に取り上げられ、本学の教育活動が地域の方々に広く紹介されました。今後もこの取り組みを続け、地域の特産物の理解を高める活動を行っていきます。